無人航空機(UAV)

米航空宇宙専門誌「Aviation Week」、ノースロップ・グラマン社製新型ステルス無人偵察機『RQ-180(エクリプス)』極秘情報を発表

RQ180

2013年12月6日、米航空宇宙専門誌「Aviation Week & Space Technology」がノースロップ・グラマンが米空軍より発注を受け、極秘裏に開発中の新型ステルス無人偵察機『RQ-180(エクリプス)』の情報と作成した想像図を公開しました。RQ-180は2011年イランに鹵獲され話題となった「RQ-170(センチネル)」の後継機と考えられており、対象国への諜報、監視、偵察(ISR)任務に投入されるとしています。Aviation Weekでは開発拠点とされるパームデール飛行場と、ネバダ砂漠内のグレームレイク空軍基地(通称エリア51)と呼ばれる米空軍試験施設に、翼幅130フィート(約40m)級のハンガーが新設され、既に飛行試験が行われているとしています。運用は空軍とCIAが共同担当し2015年ごろには実戦投入が可能になるだろうと予想しています。但しRQ-180につて米空軍、ノースロップ・グラマン社も全くコメント及びプレスを発していません。

イラン国防軍需省、国産新型無人偵察攻撃機『FOTROS(フォトロス)』公開

Fotros-iran

2013年11月18日、イラン国防軍需省は新型無人偵察攻撃機(UCAV)『FOTROS(フォトロス)』の開発したことを発表し式典で公開しました。同機はイランがこれまで開発してきた無人機の中でも最も大型で、空対地ミサイルやロケットが搭載でき、航続距離が2,000キロ、最大高度7620メートル、最大30時間連続使用が可能で、対立するイスラエルまで飛行可能としています。開発はイラン航空産業機構(IAIO)が担当、ホセイン防衛大臣は欧米諸国による経済制裁にもかかわらず、軍事技術が進展していると強調しました。

ロッキード・マーティン(スカンクワークス)、マッハ6で巡航する極超音速無人機「SR-72」発表

SR-72

2013年11月1日、ロッキード・マーティンの「先進開発計画部門(スカンクワークス)」は極超音速無人機「SR-72」を研究していることを発表、同時にコンセプトイメージを公開しました。1960年代にロッキード社が開発した「SR-71(ブラックバード)」と違い、完全無人機で巡航速度も約2倍のマッハ6(毎時7,350キロ)を目標としています。偵察だけでなく攻撃機としても想定しており超音速ミサイルと組み合わせることで、目標は反応することすらできないだろうとプログラムマネージャ「ブラッド・リーランド」氏は述べています。飛行デモンストレーター機は速ければ2018年までには製作でき、順調に行けば2030年までに運用が可能としています。

ノースロップ・グラマン、ステルス無人攻撃機『X-47B』米海軍原子力空母より初のカタパルト射出試験に成功

CVN77X-47B

2013年5月14日、ノースロップ・グラマンは大西洋バージニア州沖で開発中のステルス無人攻撃機「X-47B」が空母より初のカタパルト射出試験に成功したことを発表しました。試験は米海軍原子力空母「ジョージ・H・W・ブッシュ(CVN77)」より11時18分に射出され、いくつかの低高度アプローチを実行、65分間自律飛行の後メリーランド州パタクセントリバー海軍航空基地に帰還しています。無人機による射出試験成功は1910年に有人による発艦成功以来続く歴史を塗り替えるもので、将来の航空戦力を変えうる新たな分岐点の日と言えます。

ロッキード・マーティン、米海軍『UCLASS(無人艦載偵察攻撃機)』スカンクワークス設計コンセプト(シーゴースト)を公開

UCLASS

2013年4月8日、ロッキード・マーティンはワシントンDCで開催中の「Navy League's Sea Air Space Exposition(海軍海上航空宇宙博覧会)」において、同社スカンクワークスが設計する米海軍『UCLASS(無人艦載偵察攻撃機)』のコンセプトを公開しました。コンセプト機はアフガニスタンに配備されている無人ステルス偵察機「RQ-170(センチネル)」をベースとし現在開発中のF-35Cで培われた技術やソフトウェアを統合・利用することで高い汎用性とリスク低減を目標としています。2012年には一部コンセプト概念を公開しており、当時はシーゴーストと呼ばれていました。

ロッキード・マーティン、多目的無人リモートヘリコプター『K-MAX UAV』プロモーション動画

KMAX

カマン社製交差反転式回転翼のヘリコプターであるK-MAXの高い運搬能力にロッキード・マーティンが注目し、危険性の高い戦場、化学・生物災害、放射性事故、火災現場等で遠隔操作による運用を目的に開発された無人タイプ『K-MAX UAV』プロモーション動画です。映像の試験機はアフガニスタンで展開する米軍に600ミッション200万ポンドの物資を輸送しており、今後実用化が本格化すると戦場での物資運搬も無人化がより進むことになります。

ピアジオ・エアロ・インダストリーズ、「P.180(アヴァンティⅡ)」ベースの新型無人偵察機『P.1HH(ハンマーヘッド)』を発表

PiaggioUAV

2013年2月18日、アブダビで開催されたIDEX展示会において、「ピアジオ・エアロ・インダストリーズ」と「SELEX ES」はP.180(アヴァンティⅡ)をベースとした新型無人偵察機『P.1HH(ハンマーヘッド)』を発表しました。P.1HHは情報収集及び監視、偵察ミッションを想定した多目的無人航空機として開発され、高アスペクト比を高めた15.5mの主翼に換装、コクピットとキャビンを削除し内部に大型燃料タンクと関連アビオニクスを搭載。機体上部に衛星通信レドームを設置し、オプションで機首下部に通信・センサー、各種モジュールが追加可能です。プロトタイプは既に完成しており、2月14日にはイタリア、デチモマンヌ航空基地で低速タキシーテストを実施しています。今後車両制御及び管理システムの統合と地上試験完了後、飛行試験に移ることになります。

空母艦載型UCAV、ノースロップグラマン『X-47B(AV-1)』初の地上カタパルト射出試験映像

X47B

2012年11月29日、ノースロップグラマン社が開発中の空母艦載型UCAV『X-47B(1号機:AV-1)』が米メリーランド州パタクセント・リバー海軍航空基地において地上カタパルト射出試験に成功したことを米海軍航空システム司令部(NAVAIR)が発表しました。2013年から本格的に空母での離着艦試験を行う予定で、2号機(AV-2)は空母ハリー・S・トルーマンに11月26日に積み込まれ空母甲板、格納庫でのハンドリング試験を実施中です。今後の予定ではAV-1が引き続きカタパルト射出試験とアレスティングフックによる模擬着艦試験を行いながらソフトウェアの開発を進め、AV-2が各種艦上試験を行います。

ステルス無人戦闘攻撃機ダッソー「nEUROn(ニューロン)」技術デモンストレーター初飛行映像

nEUROn

2012年12月1日、フランス南部のイストル試験飛行場でフランス航空機メーカー「ダッソー」社を中心に開発中の無人戦闘攻撃機(UCAV)の「nEUROn」技術デモンストレーターが初飛行に成功しました。プロジェクトにはダッソー社の他、イタリア、スウェーデン、スペイン、スイス、ギリシャ等ヨーロッパ5ヶ国から5社が開発計画に参加、今まで縮小スケールモデル実験機で飛行試験を進めていましたが、本格的な空対地ミッション試験を行える実機が飛行したことで開発は次の段階に進むことになります。デモンストレーターは全長10m、全幅12.5m、機体重量5トン、ロールスロイスチュルボメカ「アドーア Mk. 951」ターボファンエンジンを搭載、2025年頃に実戦配備を目指しています。

ロッキード・マーティン、無人機開発メーカー『チャンドラーメイ(ChandlerMay)』社を買収。スカンクワークスUAV開発部門に吸収

chandlerMay

2012年11月13日、ロッキード・マーティンはアラバマ州を拠点とする無人機開発メーカー『チャンドラーメイ(ChandlerMay)』社を買収したことを発表しました。チャンドラー社は米国陸軍が進める複数のUAV事業に参加しており、ポータブル地上管制ステーションや『フューリー1500(Fury-1500)UAV』、サプライヤーとしてデザート・ホークUAV(Desert Hawk UAV)等2,200機以上の無人偵察機を生産しています。ロッキード・マーティン社では先進開発部門「スカンクワークス」内に無人機システム(UAS)に焦点を当てた2つの事業部門を既に持っており、チャンドラー社は現在開発中のK-MAX(UAV)等の無人機部門に組み込まれることになります。この買収で両社の持つ技術を統合し情報指揮統制システム(C4ISR)の向上と効率化が期待できるとしています。
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