無人航空機(UAV)

DARPA、駆逐艦・フリゲート搭載テールシッター型UAV「Tern」開発プログラム、ノースロップ・グラマンを選定

darpa_Tern

2015年12月28日、アメリカのDARPA(国防高等研究計画局)は駆逐艦・フリゲート艦で運用可能なテールシッター型で垂直離着陸が可能な無人偵察・攻撃機「Tern」開発プログラム、フェーズ3にノースロップ・グラマンを選定したことを発表した。コンペティションには「RQ-11(レイブン)」「RQ-20(プーマ)」等小型無人機を開発製造する「エアロ・ヴァイロメント」と航空大手「ノースロップ・グラマン」の2社がフェーズ2に進み基本仕様の検討が行われてきた。フェーズ3では本格的な実証デモ機の開発を行う。海兵隊戦闘研究所(MCWL)は同機による艦隊護衛機の拡大及び空母と陸上基地への依存を減らす潜在的価値に期待しており実証機とシステム開発、各種試験の支援を行う。

NASA、ハイブリット電動ティルトウィングUAV「GL-10(グリースライトニング)」垂直離着陸テスト飛行に成功

GL-10-nasa

2015年5月1日、アメリカ航空宇宙局(NASA)はバージニア州ラングレー研究所でハイブリット電動ティルトウィングUAV「GL-10(グリースライトニング)」の垂直離着陸テスト飛行に成功したことを発表しました。GL-10は実用フルスケールモデルの50%縮小版実証機として制作され全幅6.1メートルの主翼に8基、尾翼に2基の電気モーターを備え離陸時には翼を上に向け、垂直離陸を行い、上空で翼を水平状態に戻して飛行形態に移行する新型ティルトウィング機。主に場所を選ばず農業や地形観測、長時間の監視用途などを目的に開発が進められています。

ノースロップ・グラマン、ステルス無人戦闘攻撃機「X-47B」自律空中給油試験映像

X-47B-Completes-First-Autonomous-Aerial-Refueling

2015年4月22日、ノースロップ・グラマンが開発中のステルス無人戦闘攻撃機「X-47B」が初めて空中給油試験に成功し映像を公開しました。X-47Bはメリーランド州とバージニア州の沿岸で民間空中給油サービス企業「オメガ」社のKC-707より4100ポンド(約1,800kg)空中給油を行い無人機が一連のプロセスを正常に行えることを実証しました。アメリカ海軍とノースロップ・グラマンは2020年以降実戦配備を目指し試験を継続します。

ノースロップ・グラマン、ヤマハ発動機と産業用小型無人ヘリコプター『R-Bat』開発で提携

Yamaha_Rotary-Bat

2014年5月8日、ノースロップ・グラマンはヤマハ発動機(株)と産業用小型無人ヘリコプター『R-Bat』開発で提携し市場開拓に協力することで合意したことを発表しました。R-Batは農薬散布用小型無人ヘリコプター「RMAX Type II」をベースに複合センサーやデータ通信システムを追加。捜索救助、電力線検査、国境警備、森林火災観測などで運用を想定しています。ヤマハ発動機がこれまでに開発・実証済みのデータとノースロップ・グラマンの自律制御技術と最先端のセンサーにおける専門知識により、効率的に開発を進め、高い完成度と低価格が期待できるとしています。

Google、米無人航空機メーカー『Titan Aerospace(タイタン・エアロスペース)』を買収

Titan-Aerospace_Google

2014年4月14日、インターネット関連多国籍企業「Google(グーグル)」はニューメキシコ州を拠点とする無人航空機メーカーの『Titan Aerospace(タイタン・エアロスペース)』を買収することを発表しました。買収金額、株式交換等の詳細は非公開。Googleは過疎地域での高速インターネットの普及、画像・地図情報収集、気象、環境モニタリング等、様々な用途に用いる為航空技術への投資を進めています。タイタン・エアロスペースの買収にはSNS大手「フェイスブック」も交渉を進めていましたが決裂し、イギリスの無人航空機メーカー「Ascenta(アセンタ)」を2000万ドル(約20億円)で買収しています。

タレス・アレーニア・スペース、大型無人成層圏プラットフォーム『STRATOBUS』プロジェクト発表

StratoBus

2014年3月10日、フランス人工衛星開発企業「タレス・アレーニア・スペース」社は、大型無人成層圏プラットフォーム『STRATOBUS』プロジェクトを発表しました。STRATOBUSは全長70m~100m、直径20m~30mの大型無人飛行船で高度約20kmの成層圏での運用を想定。無人機と衛星の中間的なプラットフォームとして車両・船舶の追跡、国境監視、災害・気象観測、通信、放送、ナビゲーションを含む幅広いミッションが可能としています。船体外周にはタレス社が特許を取得した太陽光パネルと電力増幅装置による複合発電システム、超軽量リバーシブル燃料電池により低燃費を実現、機体寿命は約5年を想定しています。

DARPA(国防高等研究計画局)、『次世代無人高速VTOL(X-PLANE)』計画開始。フェーズ1主要契約メーカー4社選定

DAPA_X-plane

2014年3月18日、DARPA(国防高等研究計画局)は『次世代無人高速VTOL(X-PLANE)』計画を開始し、フェーズ1主要契約メーカー4社を選定したことを発表しました。選定された4企業は航空機製造巨大企業「ボーイング」、ヘリコプター製造大手「シコルスキーエアクラフト」、無人システムや航空宇宙機部品製造を手掛ける「オーロラ・フライトサイエンス」、RQ-1(プレデター)、A160(ハミングバード)の技術者が集まり設立した「カレム・エアクラフト」です。DARPAは2017~18年に各社が開発する技術デモンストレータの飛行試験を行い比較検討することになります。

DARPA、モジュール換装で補給・負傷者後送・偵察に対応するVTOL型無人機『ARES』新コンセプトを公開

DAPA_ARES

2014年2月11日、アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)は補給・負傷者後送・空中監視、偵察(ISR)を目的としたVTOL型UAV『ARES(Aerial Reconfigurable Embedded System)』新コンセプトを公開しました。米軍では前線の厳しい地形や危険地帯で利用可能な安価な輸送手段を開発する為2009年にTXプログラムを発表。DARPAでは地形に依存しない交通手段を模索しモジュールを換装することで多目的に運用可能なARESの実証を目標にロッキード・マーティン「スカンクワークス」と共同研究を進めています。

BAEシステムズ、無人ステルス攻撃機「タラニス(Taranis)」初飛行試験映像

Taranisfistflight

2014年2月5日、英BAEシステムズは同社が開発中の無人ステルス攻撃機「タラニス(Taranis)」の技術デモンストレーターが飛行試験を行っている映像を公式に公開しました。初飛行は2013年8月10日にオーストラリア「ウーメラ試験場」にて成功、翌月17日より各種システムや飛行試験を一時間完了していますが、映像は英国国防省の機密審査が終了するまで非公開とされてきました。タラニスはアメリカの「X-47B」同様半自律行動型の次世代無人攻撃機で有人機と連携し2030年運用を予定しています。

EADSグループ企業「CASIDIAN」、先進無人機システム研究プロジェクト『サジッタ(Sagitt)』技術デモンストレーター製造開始

Sagitta

2013年11月17日、ヨーロッパ航空宇宙産業大手EADSの防衛・安全保障部門グループ企業『CASIDIAN』は先進無人機システム研究プロジェクト『サジッタ(Sagitt)』の技術デモンストレーターの製造を開始したことを発表しました。『サジッタ(Sagitt)』プロジェクトは今年のパリ航空ショーにおいて発表。基礎理論研究はドイツの大学や研究機関と協力する「オープンイノベーション」形式で進め、次世代無人機の基礎設計、空気力学、飛行制御システム、通信、データ処理、素材や構造、自律飛行ミッション制御の有効性と実現可能性を検証します。既に風洞試験は完了しており2年以内に技術デモンストレーターを製造し2015年頃に飛行試験を行う予定です。
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