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2016年1月29日、イランのフラッグキャリア「イラン航空(Iranian Airways)」より同社が生産中のエアバスファミリーを118機受注したことを発表した。内訳は、A320ceoファミリーが21機、A320neoファミリーが24機、A330ceoが27機、A330neoが18機、A350-1000が16機、 A380が12機。受注総額はカタログ価格で250億ドル(約2兆9,000億円)。契約には、導入機材の効率的な運航と運航開始を支援するパイロットや整備士の訓練、サポートサービスの提供が含まれる。これらの同意は、2016年1月16日に履行された包括的共同作業計画(JCPOA)及び関連する規則と指標の一環として締結していた。但し部品のうち10%以上は米国から納入されることから、イランへの引き渡しは米輸出承認の取得が条件だとしている。
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青木謙知

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イランは長らくイラン革命と核開発による経済制裁下で航空機や部品調達が制限されたことで機材の老朽化が深刻化。航空情報サイト「プレインスポッターズ・ネット」によれば、同国の旅客機の平均年齢は26.8年。ここ数年で多くの死者を出す死亡事故が相次いでいた。イランのアッバス・アホウンディ運輸相は同国保有の旅客機などを更新するため今後、計約500機の発注が必要になるとの見方を示しており、今後10年以内に、主要な地域航空全てと競争できる航空業界を育成するとの意気込みも示した。イランは米国及び日本への路線再開を検討している。北京経由で東京/成田行きを来年3月21日以降に週1便で乗り入れ、その後直行便を運航する見込み。

■エアバス:プレスリリース
From the A320 to A380: Iran Air selects the full Airbus jetliner portfolio for its fleet modernisation