H160-completes-first-flight

2015年6月13日、エアバス・ヘリコプターズは同社が開発中の新型汎用ヘリコプター「H160(X4)」が初飛行に成功したことを発表しました。フランスパリ航空ショーでは欧州で初めてのスタティックディスプレイで飛行試験映像を展示しています。 同機はAS365(ドーファン)後継機開発プログラム「X4」として2013年より進められ、エアバス・ヘリコプターズが保有する68の特許技術を統合し、約11.2億ドル(1,345億円)を掛け開発。型式証明取得と運航開始は2018年頃を計画しています。
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H160の特徴的なデザインは新開発されたメインローターブレード「Blue Edge(ブルーエッジ)」と二重傾斜12度のテールローター、ボックス型ウィング・スタビライザーで抗トルク制御効率が向上し低速飛行やホバリング中に空気力学的なペナルティ低減を可能とします。特にブレードは炭素繊維複合熱可塑性技術の応用で強化されており、従来型と比較し50%(約3db)騒音の低減とペイロード100kgの向上と高い耐食性を実現しています。搭載エンジンはチュルボメカ社製ターボシャフトエンジン「1100-SHP」、開発当初からメンテナンス性を重視した設計でMSG-3(保守運営グループ-3)検査方法に適用し運用コストの削減に貢献します。機体規模は5.5~6tクラス、巡航速度は時速160kt、航続距離は12名で、120海里。主に石油・ガス事業、公共サービス、航空医療、沿岸警備、商業輸送からプライベートやビジネスなど、幅広い用途での運用が想定されています。

■エアバス・ヘリコプターズ:プレスリリース
H160 completes first flight