anerican0721アメリカ、テキサス州フォートワースに本部を置く航空会大手「アメリカン航空」の親会社「AMR」は20日、2022年までに米ボーイングと欧州のエアバスから旅客機460機を導入すると発表しました。発注はエアバス「A320」260機、ボーイング「737」型機を200機。さらに465機追加のオプション契約・購入権を取得。表示価格の平均をベースにした概算では、価格は合計約385億ドル(約3兆円)にのぼる見通し。契約には初回230機向けに両メーカーによる130億ドルの融資枠が含まれています。
アメリカン航空が現在保有する航空機はボーイング、吸収したマクドネル・ダグラス製。1987年を最後にはエアバスへの発注実績がなく、今回の契約で、エアバスは米国の航空業界に新たな足がかりを獲得しこれまでボーイングの航空機のみを使用していた顧客を徐々に切り崩しています。一方、米ボーイングはAMRからの受注獲得に向け、「737」型機を完全に設計しなおす案を取り下げ、代わりに新型エンジンを搭載することを提案しています。この件に合わせてAMRは短距離便を手掛ける傘下のアメリカン・イーグル航空の売却を検討すると発表しています。売却でアメリカン・イーグルはアメリカン航空以外からの受託を増やして競争力を高め、AMRのコスト削減にもつなげる狙いがあるようです。

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