2011年7月29日、カナダ、ボンバルディア社は同社が開発中の次世代旅客機「CS300」を韓国のフラッグ・キャリア『大韓航空』より10機受注したことを発表しました。契約には10機のオプションおよび追加10機の購入権も含まれています。金額は非公開ですが、推定総額約13.7億ドル(約1,250億円)と見られます。CS300シリーズの契約はアジアでは初となり、大韓航空では2015年から2016年にかけ「CS300」を短距離路線に投入する予定です。
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大韓航空では新機材導入に関しエアバスA380合計10機を発注済みで、2011年末までに合計5機、2014年までに残り5機を受領する予定です。2011年末までに、ニューヨーク、パリ、ロサンゼルス等、アメリカおよびヨーロッパの主要路線にA380運航路線を拡大する予定。CS300は、プラット&ホイットニー社のギヤードターボファンエンジン「PW1521G」を搭載、新設計の複合材、アルミ・リチウムアロイを構造材に使用することで運用費で15%、燃費効率で20%の削減メリットがあるとされ、騒音と排ガス量も大幅に低減し航続可能距離は最新型のB737NGシリーズと同程度とされています。今回の大韓航空との取引により、Cシリーズの正式受注数は133機となりました。
■ボンバルディア:プレスリリース
Korean Air Converts Letter of Intent to Firm Order for Bombardier CSeries Aircraft