Sarasインド空軍はロシアとの共同開発した双発ターボロップ機「サラス(Saras)」を練習機として15機導入すると発表しました。インドではサラスを国内の軍民で使用されているDo228の後継機として位置づけており、当面、国内で生産、販売していくことを目指しています。今回導入する15機は旅客機としてではなく、主にC-17、Il-76、An-32など大型機の初期乗員訓練に用いる計画で、 今後3年間で毎年1機、続く3年間でさらに4機を納入予定とのこと。HALは国内だけで250機以上の需要を見込んでおり、軍では50機程を販売目標としています。
サラス(Saras)は円形の断面を持つ胴体にテーパー翼を低翼で配置した小型機としては珍しい形状をしています。エンジンはP&WカナダPT6A-66の双発でコクピットにはCTR表示装置4機を使った電子飛行計器システムが装備され気象レーダー、二重自動操縦システム、姿勢方位基準装置等も標準搭載されています。元々ロシアのミヤシチョフ設計局が1990年に6~9席の軽輸送機として計画が発表されたのが起源で、資金難により何度も計画が頓挫していたのをインドが資金を提供し共同開発という形で現在にいたります。今後の計画としては胴体を延長して客席数を22~25席にする「サラスS」と海軍型の開発も発表しており、プロジェクトが軌道に乗り次第海外販売もしたいとしている。

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久野康成公認会計士事務所 株式会社東京コンサルティングファーム 久野康成

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