Airbus-A330-MRTT

2014年3月7日、「エアバス・ディフェンス・アンド・スペース(Airbus Defence and Space)」(旧エアバス・ミリタリー)はシンガポール政府より同社の空中給油機「A330 MRTT」を6機正式に受注したと発表しました。契約金額は非公開ですが推定総額10億ユーロ(約1,427億円)相当と見積もられます。搭載エンジンはロールス・ロイス「トレント772B」を予定、2018年より順次納入されます。シンガポール空軍では老朽化が進むKC-135R(ストラトタンカー)を後継機選定作業を2012年2月より開始し、エアバス社ではボーイング社が開発中の新型空中給油機「KC-46」と激しい受注競争を行っていました。
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中村 寛治

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「A330 MRTT」はエアバス社が製造する中・長距離商業大型ジェット旅客機「A330-200」をベースに開発した新型空中給油/輸送機で、胴体尾端にフライングブーム方式の空中給油装置を、左右主翼外側にプローブアンドドローグ方式の空中給油ポッドを備えています。従来機と違い追加燃料タンクの増設を必要とせず標準で111トンの燃料を搭載することができ、キャビンには最大300席の座席か、45トンのペイロードを搭載可能な貨物仕様へ変更できるマルチ輸送機としても運用可能です。「A330 MRTT」の受注総数は28機、既に4ヵ国17機が運用されており、シンガポールはオーストラリア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、イギリス、インドに次いで6ヵ国目の採用国となります。「我々はシンガポール政府が我が社の給油機を選択したことを大変光栄に思います。「A330 MRTT」は紛れもなく世界で最も先進的なタンカー・輸送機であり、アジア太平洋地域での運用に適した機体であると確信しています。」エアバス・ディフェンス・アンド・スペースのドミンゴ・ウレーニャ・ロッソ氏は述べています。

■Airbus Defence and Space:プレスリリース
Singapore selects Airbus Defence and Space A330 MRTT Multi Role Tanker Transport