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2014年4月9日、太陽エネルギーのみで飛行する新型ソーラープレーン「ソーラー・インパルス 2(Solar Impulse 2)」が初公開されました。スイス西部パイエルヌ空軍基地で公開記念セレモニーが開かれ政府高官や外交官、そしてスポンサーや報道陣が多数詰めかけパイロットのアンドレ・ボルシュベルク氏とベルトラン・ピカール氏が質疑応答しました。ソーラー・インパルス2(HB-SIB)はバイエルマテリアルサイエンス社が開発したナノテクノロジーを応用する軽量炭素繊維と電池エネルギー密度を増加させる新工法により軽量化とエネルギー確保を両立。機体規模は大型旅客機ボーイング747型を超える全幅72mと大型化しましたが、重量は僅か2,300キロです。今年5月以降テスト飛行を行い、来年5月から世界一周の挑戦に臨む予定です。
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細川 博昭

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プロトタイプである「ソーラー・インパルス」1号機は2013年にフェニックス、ダラス、セントルイスなど各都市を転々としながら計106時間、約5,650kmにも及ぶ距離を太陽光エネルギーのみで約2ヶ月間飛行し有人によるアメリカ大陸横断飛行に成功しています。ソーラー・インパルス 2ではさらに改良が進み翼と胴体を覆う炭素繊維層に1万7248個のソーラーセルの電気でエンジンを回し、夜間も蓄電したエネルギーで飛行可能。長時間飛行に対応する為人間工学を取り入れたコクピットはトイレとリクライニング機能を備える多目的シートとなり、マイナス40℃まで耐えられる高密度断熱構造を採用するなど居住性が大幅に改善されています。会見でパイロットのベルトラン・ピカール氏は「少なくとも120時間ノンストップで地球1周飛行ができるようになることが目標。この機体は人類が不可能と思われている事を実現できることを示す良い例です」と述べています。

■solarimpulse.com
http://www.solarimpulse.com/