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2014年7月9日、ボーイングはアラブ首長国連邦(UAE)「エミレーツ航空」より777Xを150機確定受注したことを発表しました。総額はカタログ価格で560億ドル(約5兆7,000億円)。契約は昨年11月、ドバイ航空ショーの場で777X開発プログラム正式ローンチで発表された大型契約の一部で、発売時点での150機の発注は、民間航空史上最大となります。受注内訳は777-9Xが115機、777-8Xが35機。追加で50機発注するオプションも含まれます。オプションが行使された場合の購入総額は750億ドル(7兆6000億円)。エミレーツ航空は今年6月にエアバスの次世代大型機「A350XWB」70機のすべての発注をキャンセルしています。
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ポール・クラーク 柴田 匡平

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777XはGEアビエーションの開発するGE9Xエンジンを搭載し、これまでで最も効率的なエンジンを搭載し、新たな主翼は現行の777より長く最先端の複合材を使う計画。2017年に製造を開始、2020年に初号機引き渡しを計画しています。これまで777Xには300機の正式・仮発注があり、エミレーツと競合する中東のエティハド航空、カタール航空など、世界の6社が契約を交わしました。エミレーツのティム・クラーク最高経営責任者(CEO)はボーイングの発表文で「777Xの導入により飛行距離の面で柔軟性が増すほか、輸送能力引き上げ、燃費効率改善も期待できる」と述べ、ボーイング民間航空機部門のレイ・コナー社長兼最高経営責任者(CEO)は声明で「777Xは性能、効率性、信頼性において優れた価値をエミレーツにもたらすと確信する」と強調しました。

■ボーイング:プレスニュース
Boeing, Emirates Finalize Order for 150 777Xs