A350_XWB_First_Flight

2013年6月14日、ヨーロッパの大手航空機メーカー「エアバス」は開発を進めてきた次世代ワイドボディ旅客機『A350XWB』がフランス南部のトゥールーズで初飛行に成功したことを発表しました。飛行試験1号機(MSN001)にはテストパイロット2人とエンジニア4人が搭乗。同社CEO含む1万2000人の観衆が見守る中、同日現地時間午前10時(日本時間午後5時)に離陸。約4時間にわたる試験飛行を終え同空港に無事着陸し初の飛行試験を終えました。映像はインターネットでライブ中継され世界各国4万人以上が視聴していました。
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中村 寛治

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エアバスは2014年後半の商業運航開始を目指し、EASA(欧州航空安全局)及びFAA(アメリカ連邦航空局)の型式証明取得に向け、テスト機材5機で合計2,500時間のテストを行います。A350XWBはライバルのボーイング787同様、機体や主翼など多くの部分に炭素繊維複合材を多用する次世代旅客機です。787より一回り大型で777にも対抗できる機体として約110億ユーロ(約1兆4000億円)を投じて開発されました。カタログ価格は2.54億ドル~3.32億ドル(ボーイング787は2.06億ドル~2.43億ドル)。世界各国から613機の受注を得ています。両社はフランスで6月17日から開催される第50回「パリ航空ショー」で出展を予定しており、今後の受注数が注目されています。

■エアバス:プレスリリース
First A350 XWB takes to the skies on its maiden flight