kc-390-first-flight

2015年2月3日、ブラジルの航空機製造メーカー「エンブラエル」社が開発中の新型軍用輸送・空中給油機「KC-390」ファーストフライトダイジェストムービーです。飛行試験1号機(R/N:PT-ZNF)は約1時間25分のテスト飛行でフライ・バイ・ワイヤ制御を含む、飛行特性及び制御システムの評価試験を実施。テストパイロットのロウザーダ機長は「飛行は容易で操作性もスムーズだった。KC-390の重要なマイルストーンに関われたことを誇りに思う。」と述べ、エンブラエルのフレデリコフルーリ最高経営責任者(CEO)は「この初飛行は、エンブラエルの新たな目標達成に向けた基本的なステップの一つです。KC-390は当社のこれまでの歴史の中でも最も技術的に高い次元にある機体であり、社員とブラジル空軍の協力の元、ここまで達成できたことに感謝したい」と述べています。当初飛行は昨年末を予定していましたが、調整に余裕を持たせ延期していました。
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安藤 英彌

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KC-390はエンブラエルとブラジル空軍が共同で2008年から本格的に開発をスタート。ペイロード約20トンの双発ジェット輸送機として、貨物や兵員輸送、空中給油、捜索救助、森林火災など多彩なミッションに投入可能で同規模の輸送機代替需要を狙います。開発・生産にはE-Jetの開発で培った技術を投入、エンジンに民間機と共通のV2500を採用し低い運用コストとメンテナンス性獲得を予定しています。2014年5月20日にはブラジル空軍と28機の初期購入契約を締結。輸出も力を入れ行く予定で今後世界約600機以上の受注を見込んでいます。

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