V-280-Valor

2013年4月10日、米航空メーカー「ベル・ヘリコプター・テキストロン」社はテキサス州フォートワースで開催中の「アメリカ陸軍航空協会 AAAA(Army Aviation Association of America)」年次フォーラムにおいて、米陸軍統合多目的技術実証機開発計画(JMR-TD)用に同社の第3世代ティルトローター『V-280(Valor)』コンセプトを発表しました。JMR-TDは将来型回転翼機FVL(Future Vertical Lift)構想の元、現在主力の多用途ヘリUH-60(ブラックホーク)AH-64(ア パッチ)攻撃ヘリなどに変わる次世代機開発計画で米国及び同盟国で約4,000機以上の需要を見込んでいます。
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コンセプト機であるV-280はV-22(オスプレイ)AW609と同じティルトローター機ですが、両翼端のエンジンナセルは固定となりプロップローターのみが可動する新機構が特徴です。他にも空挺用後部ランプドアや主翼折り畳み機構が廃止され、構造の簡素化により機体コストが低下するだけでなく信頼性・整備性が高まり、オスプレイで指摘が大きかったダウンウォッシュの低下、兵員の乗降の安全性向上、銃座有効範囲の拡大が見込まれます。オスプレイより機体規模が小型の為、兵員輸送は約半分の11人ですが巡航速度280ノット(528.6キロ)、最大戦闘航続距離800海里(1,482km)、戦略的展開可能距離2,100海里(3,889km)と速度、航続距離共にUH-60等より大幅に性能向上が期待されます。ベル・ヘリコプターではXV-3~XV-15までを第1世代、V-22、AW609を第2世代とし、V-280を第3世代のティルトローター機として提案しており、競合他社の機体に比べて、速度、行動範囲、生産性の3つを強調しています。フルスケールモデルは今年の6・7月までに公開できるとしており、ボーイング、シコルスキーが提案するコンパウンドヘリコプターに差を付けたい考えです。

■ベルヘリコプター:プレスニュース
Bell Helicopter Introduces the Bell V-280 Valor Tiltrotor at AAAA

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