DAPA_X-plane

2014年3月18日、DARPA(国防高等研究計画局)は『次世代無人高速VTOL(X-PLANE)』計画を開始し、フェーズ1主要契約メーカー4社を選定したことを発表しました。選定された4企業は航空機製造巨大企業「ボーイング」、ヘリコプター製造大手「シコルスキーエアクラフト」、無人システムや航空宇宙機部品製造を手掛ける「オーロラ・フライトサイエンス」、RQ-1(プレデター)、A160(ハミングバード)の技術者が集まり設立した「カレム・エアクラフト」です。DARPAは2017~18年に各社が開発する技術デモンストレータの飛行試験を行い比較検討することになります。
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■ボーイング案
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■シコルスキー案
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■カレム・エアクラフト案
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DARPAが求める次世代無人高速VTOLでは行動範囲、作戦能力を犠牲にすることなく、最高速度を高めることを目標としており、毎時556~741キロ以上の巡航速度を維持可能で総重量4.4~5.5トン、ペイロードは最低でも総重量の15.5~40%、ホバー効率の25%改善、実現するには既存VTOL機の倍以上の空力効率が必要とされます。フェーズは3段階を予定、各フェーズで4,700万ドルを割り当て総計画予算は1.3億ドル。最終的に武装可能な無人兵器を視野に開発されます。ボーイング案は翼端にダクテッドファンを搭載し、胴体内部にリフティングファンを埋め込んだデザインで昨年縮小版を作成し飛行に成功しています。シコルスキーは複雑な機構を排除したティルトウィング機で最もコストが安くターボプロップにより効率が高いデザインでロッキード・マーティン(スカンクワークス)と提携して参入します。カレム・エアクラフトは同社が得意とするティルトローター技術を利用したデザインで最高速度と巡航速度の効率が高いとされます。競合他社の中で唯一「オーロラ・フライトサイエンス」は明確なデザインを公表していませんが、既に実験を行っているダクテッドファンとリフトファンのハイブリッド推進航空機の可能性が高いとしてます。

■DARPA:プレスニュース
VTOL X-PLANE PROGRAM TAKES OFF