f140122F-14が開発された1960年代、アメリカ海軍の最大の脅威は空対艦長射程ミサイルを積んだソ連の高速ジェット爆撃機で、これを迎撃し撃墜する為開発されました。現在はアメリカ海軍からは全機退役していますが、可変翼を有した高い性能とパワフルな外観から今でも日本問わず世界中で人気のある機体です。
F-14は1960年代のケネディ政権時代、空海軍共用戦闘機として構想されたTFX計画の艦上型、F-111Bが重量過多、航行速度不足で失敗の烙印を押され、穴を埋めるべく急遽開発されたという経緯があります。海軍はF-111B不採用を決定後VFXプログラムを立ち上げ、これに各社のモデル案を選定の結果、最終的にグラマン社が落札し開発がスタート。F-14は当初、F-111同様垂直尾翼が1枚でしたが、海軍の異議に応じて垂直尾翼を2枚とした最終案が採択されます。

■VFX提案用モデル303B

幸いにもF-111B用の長距離空対空ミサイルと大出力レーダーや各種システムの開発は進んでいたのでそれを流用することで開発期間を短縮。エンジンはF-111ように開発されていたP&W-TF30を採用することになりますが、このエンジンは吸入空気の乱れに敏感で扱いが難しい物でした。他に代替機が当時無くF-14は吸入孔をエンジン中心線とストレートな位置に設けて解決しています。



■急ピッチで生産配備
開発を急ぐ海軍とグラマン社は、試作機を開発し各種結果を踏まえて改良した量産型を生産するという本来の開発手順を踏まず、スローペースで生産する先行量産型でテストを行うクック・クレイギー計画を採用しています。グラマン社の案が採用されたのは1969年1月先行量産型が初飛行はそれから2年足らずの1970年12月、機体の引き渡し開始が1972年10月、実戦配備が1973年7月と今では考えられない速さで開発と配備が進められました。これもソ連の空対艦長射程ミサイルから空母を守るという艦隊防空任務が最優先された結果でした。





■コンピュター制御された可変翼
F-14の特徴の一つとしては飛行中に速度によって最適な後退角に主翼角度を変えられる可変翼が有名で、低速時には主翼を横に広げることで後退翼機では得られない大きな揚力を発生させることができ。F-111でも採用していましたが、F-111では巡航飛行時に操縦士が手動で角度を変更するのに対し、F-14では角度の自動制御を可能とすることで格闘戦に強さを発揮します。


■長射程ミサイルAIM-54
もう一つの特徴としてはF-14のみが扱えるAIM-54で、同時に24個の目標を追尾し長射程ミサイルを連続して発射できます。これを可能のしたのは哨戒距離で210km先の目標を探知できる非情に強力なパルス・ドップラー・レーダーを中心とした迎撃システムを搭載できた為でした。


■冷戦終結と退役
F-14は冷戦終結後も対地攻撃能力(ボムキャット)や偵察能力(ピーピング・トム)を付与され能力向上が図られてきましたが、冷戦期の艦隊防空任務に特化しすぎた設計である高価な可変翼や迎撃システムの保守・整備が高く付きすぎ2006年9月22日にVF-31トムキャッターズの解隊を最後にアメリカ海軍から全機が完全退役しています。他にイラン空軍でF-14が採用されていますが、年々関係が悪化し最悪の場合F-14とアメリカ海軍が戦うという皮肉な結果が起こるかもしれません。



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原型初飛行1970年12月21日
全幅10.15m/11.65m/19.54m(後退角75度/68度/20度)
全長 19.1m
全高 4.88m
乗員2名
エンジンP&W TF30-P-412Aターボファン×2基(F-14A)
F110-GE-400 ターボファンエンジン×2(F-14B/D)
最大速度M2.34
最大離陸重量32,100kg(F-14A)/33,724kg(F-14B/D)
航続距離3,220km
生産数712機
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