f11117F-111はアメリカのゼネラル・ダイナミクス社が1960年代に開発した大型戦闘爆撃機です。開発当初、高望みしすぎた結果失敗作と見られていましたが、改良を重ね問題を克服しピンポイント攻撃と大搭載能力を発揮し湾岸戦争で大きな戦果を上げたことでも有名な機体です。本機最大の特徴は実用機として初の可変翼・アフターバーナー付きターボファンエンジン・地形追従レーダーなど当時としては最新鋭の技術を多く取り入れていることです。


開発はジェネラル・ダイナミックスがTFX(空軍・海軍・海兵隊3軍共用戦闘機計画)によって計画はスタート。しかし空軍と海軍の異なる二つの要求を同時に満たそうとした為、海軍型(F-111B)は機体重量が予定をはるかに超える40t級となってしまい度々改修を重ね重量軽減を図りましたが、結局要求仕様を満たす事はできませんでした。また空軍型との相違点は多く、共通点は3割程度しかない為コスト低減も不可能と判断され海軍型はキャンセルされています。後に1機がF-14の開発データ収集やNASAで風洞実験に使用しています。


■F-111B(1968年7月に空母コーラル・シーで着艦試験)



採用数は空軍がF-111Aを159機発注し改良型のD型、E型、F型、戦略機型のFB-111Aを含め合計531機。これらとは別にオーストラリア空軍向けのC型を24機製造しています。F-111は「Fナンバーを付けれらていますが実際には対空戦闘能力は低く、実質的には攻撃機・爆撃機です。その為胴体には爆弾倉を有し最大兵装搭載量は12.7tにもなります。

■オーストラリア空軍F-111Cのトーチング


戦闘機としては能力不足であったものの、長距離侵攻作戦を行う戦闘爆撃機としては非常に優秀でした。しかし高い維持コストが敬遠されアメリカ軍ではF-15Eの配備に伴い全機退役しています。現在はオーストラリア空軍のC型(他に減損予備として米空軍から入手したG型の改修機体19機)が運用されているのみ。
後に本機を開発したジェネラル・ダイナミクスは1992年12月に軍用機部門をロッキード・マーティンへ売却しています。

原型初飛行1964年12月21日
全幅19.20m
全長 22.40m
全高 5.22m
乗員2名
エンジンP&W TF30-P100×2
最大速度M2.5
最大離陸重量45,360kg
航続距離4,707km
生産数555機

ジェネラル・ダイナミックスF/FB-111 (世界の傑作機 NO. 62)
ジェネラル・ダイナミックスF/FB-111 (世界の傑作機 NO. 62)図解 戦闘機 (F-Files No.023) (F‐Files)
図解 戦闘機 (F-Files No.023) (F‐Files)